自転車は粗大ごみとして処分できますか?
自転車はほとんどの自治体で粗大ごみとして処分できます。大人用自転車の料金は主要11都市で250円〜900円、500円前後の自治体が中心です(2026年5月時点の収録データ)。ただし処分の前に「防犯登録の抹消」を済ませておくことが大切です。
自転車はサイズが大きいため、家庭ごみではなく粗大ごみに分類されます。例えば八王子市では、粗大ごみの定義に「家具・家電・寝具・自転車など」と自転車が例示されており、収集でも持ち込みでも500円で処分できます。
一方で、同じ二輪でもバイク・原付は自治体では収集できません。ペダルをこがずに走行できるフル電動タイプの乗り物も、原付と同じ扱いになり粗大ごみに出せない自治体があります。八王子市や福岡市の収録データにも「電動アシストは可・フル電動は不可」という区分が明記されています。
そして自転車の処分でソファやタンスと大きく違うのが、料金の前に確認したい「防犯登録」の存在です。まずはここから解説します。
処分の前に「防犯登録の抹消」を忘れていませんか?
自転車を手放すときは、粗大ごみでも譲渡・売却でも、先に防犯登録の抹消手続きを済ませておくことをおすすめします。登録を残したまま手放すと、後からトラブルの原因になることがあります。
防犯登録は、自転車の所有者情報を警察のデータベースに登録する制度です。購入時にお店で手続きした方がほとんどで、法律で登録が義務付けられています(罰則はありません)。
この登録を抹消せずに自転車を手放すと、次のような不都合が起こる可能性があります。
- 放置自転車として発見された場合:登録上の所有者であるあなたに警察や自治体から照会が来ることがあります
- 第三者の手に渡って使われた場合:盗難車と疑われた際の確認があなたに来るなど、身に覚えのない連絡につながることがあります
- 譲った相手が困る場合:職務質問などで防犯登録の名義と利用者が一致せず、説明に手間がかかることがあります
抹消手続きのやり方
抹消手続きは、「自転車防犯登録所」の看板を掲げている自転車販売店などで行えます。多くの地域では、次の3点を持参すれば数分で完了します。
- 自転車本体
- 防犯登録カード(お客様控え)
- 運転免許証などの本人確認書類
主要11都市の自転車粗大ごみ料金はいくらですか?
粗大ごみナビに収録している自治体公式データ(2026年5月時点)から、主要11都市の自転車処分料金を比較しました。市区名のリンクから、その市区の全品目の料金を確認できます。
| 市区 | 自転車(大人用) | 子供用・三輪車など | 備考 |
|---|---|---|---|
| 千代田区 | 600円(16インチ以上) | 300円(16インチ未満)・一輪車300円 | 車輪のみは300円 |
| 新宿区 | 900円(16インチ以上) | 400円(16インチ未満)・一輪車/三輪車400円 | 電動アシスト式は1,300円 |
| 渋谷区 | 900円(16インチ以上) | 400円(16インチ未満)・子供用三輪車400円 | 電動自転車も同額区分・大人用三輪車900円 |
| 八王子市 | 500円 | 三輪車200円・一輪車200円 | 電動アシストも可。フル電動は不可 |
| 横浜市 | 500円 | 三輪車200円・一輪車200円 | |
| さいたま市 | 550円 | — | |
| 名古屋市 | 500円 | 三輪車250円 | 電動アシストも可 |
| 京都市 | 800円 | 三輪車400円 | 電動アシスト自転車も可 |
| 大阪市 | 400円 | — | 電動アシストは700円・バッテリーは外して別途処分 |
| 札幌市 | 250円 | 三輪車200円 | 電動アシストも可。防犯登録の抹消が必要 |
| 福岡市 | 500円 | — | 電動アシストも可。フル電動は不可 |
表を見ると、大人用自転車は400円〜600円の「500円帯」に収まる自治体が最も多く、八王子市・横浜市・名古屋市・福岡市が500円、大阪市が400円、さいたま市が550円です。最も安いのは札幌市の250円、最も高いのは新宿区・渋谷区の900円(16インチ以上)で、その差は3倍以上あります。
また東京23区では「16インチ」を境に料金を分ける区分が目立ちます。子供用の小さな自転車なら半額以下になるため、申込み時にタイヤサイズを確認しておくとよいでしょう。
自転車を粗大ごみで出す手順はどうすればいいですか?
自転車の処分は、防犯登録の抹消を最初に組み込んだ次の5ステップで進めるとスムーズです。
自転車防犯登録所(自転車販売店など)で、防犯登録カードと本人確認書類を持参して抹消手続きを行います。手数料は地域により異なります。
💡 収集を申し込む前に済ませておくと安心ですお住まいの自治体の品目「自転車」の料金とサイズ区分(子供用・電動アシストなど)を確認します。
💡 料金はアプリで市区と品目を選ぶだけでわかります電話またはインターネットで自治体の粗大ごみ受付センターに申し込み、収集日と出す場所を確認します。
コンビニなどで指定金額分の処理券を購入し、受付番号を記入してフレームなど見やすい場所に貼ります。
当日朝の指定時刻までに自宅前など指定の場所へ出します。立ち会いは不要な自治体が多いです。
電動アシスト自転車・子供用自転車はどう処分すればいいですか?
電動アシスト自転車はバッテリーを外して別処理
電動アシスト自転車を処分するときは、バッテリーを取り外し、本体とバッテリーを分けて処分するのが基本です。バッテリーに使われているリチウムイオン電池は、ごみ収集車や処理施設での火災の原因になるため、粗大ごみと一緒には出せません。取り外したバッテリーは、自転車販売店などのリサイクル回収ルートで引き取ってもらえる場合が多いです。詳しい出し方はリチウムイオン電池・モバイルバッテリーの捨て方の記事で解説しています。
バッテリーを外した後の本体の扱いは、自治体によって異なります。大阪市は「電動アシスト自転車」を通常の自転車(400円)とは別の700円区分とし、バッテリーは外して別途処分と案内しています。新宿区の電動アシスト式は1,300円で、通常の自転車(900円)より高い設定です。名古屋市・京都市・札幌市のように通常の自転車と同じ区分で収集する自治体もあるため、申込み前に「電動アシストであること」を伝えて確認しておくと安心です。
- ペダルをこがずに走行できるフル電動タイプは、法律上は原付などと同じ扱いになり、自治体の収集対象外になることがあります
- バイク・原付は二輪車のリサイクルルートでの処分が基本で、粗大ごみには出せません
- 判断に迷う場合は、自治体の粗大ごみ受付センターに車体の種類を伝えて確認しましょう
子供用自転車・三輪車は安い区分になることが多い
子供用の自転車や三輪車も、多くの自治体で粗大ごみとして収集しています。料金は大人用より安い区分になることが多く、千代田区・新宿区・渋谷区では16インチ未満の自転車が300円〜400円、三輪車は八王子市・横浜市・札幌市の200円から渋谷区・京都市の400円程度です。
なお、子供用でも防犯登録をしている場合は、大人用と同じように抹消手続きをしておきましょう。
自転車を譲渡・売却するときにも手続きが必要ですか?
まだ乗れる自転車なら、家族や知人への譲渡、フリマアプリや買取店での売却も選択肢です。ただしその場合も、防犯登録の手続きは省略できません。
登録を元の所有者のままにして譲ると、新しい持ち主が防犯登録の照会で盗難を疑われるなど、お互いにとってトラブルの元になります。譲渡・売却の前には次のどちらかの対応をしておきましょう。
- 防犯登録を抹消してから渡す:新しい所有者が自分の名義で登録し直せます
- 譲渡証明書を作成して渡す:元の所有者が譲渡の事実を証明する書類です。書式は地域の防犯登録所や警察のウェブサイトで案内されていることが多いです
売却する場合は、変速機や電動アシストの動作、サビの程度で値段が大きく変わります。値段がつかない状態なら、無理に売却を狙わず粗大ごみで処分したほうが、時間も手間も節約できることが多いです。処分費用をおさえるコツは粗大ごみを安く処分する方法の記事にまとめています。
- 駅前や公園などへの放置は条例に基づいて撤去され、返還には保管手数料がかかる場合があります。放置したまま引き取らないと、防犯登録からあなたに連絡が来ることもあります
- 山林や空き地などへの不法投棄は廃棄物処理法違反にあたり、罰則の対象です
- 数百円で合法的に処分できるものなので、必ず正規のルートで手放しましょう
よくある質問
掲載している料金・申込方法は各自治体の公式情報をもとに作成していますが、改定等により実際と異なる場合があります。お申し込み前に必ず各自治体の公式情報をご確認ください。