布団は粗大ごみと燃えるごみ、どちらに出せばいいですか?
布団は、そのままの状態ではほとんどの自治体で「粗大ごみ」に分類されます。ただし「小さく切れば燃えるごみに出せる」自治体と、「切っても元の大きさで判断して粗大ごみ扱いとする」自治体に分かれるため、切って出す前に必ずお住まいの自治体のルールを確認しましょう。
布団は、たたんだ状態でも一辺30cm(基準は自治体により異なり、50cmや90cmのところもあります)を超えるのが普通です。このため、掛け布団・敷き布団ともに、多くの自治体で粗大ごみの品目表に載っています。
迷いやすいのは「切れば燃えるごみに出せるのか」という点です。自治体の考え方は、大きく次の3つのパターンに分かれます。
- パターン1:切れば燃えるごみで出せる — 「30cm角以下に切る」「指定袋に入る大きさにする」などの条件付きで、可燃ごみとしての排出を認めている自治体です。
- パターン2:切っても粗大ごみ — 「元の大きさで判断する」というルールの自治体では、細かく切っても布団は粗大ごみとして扱われます。
- パターン3:品目表に布団の区分がない — サイズ基準だけで判定する自治体もあり、この場合は寸法によって出し方が変わります。
どのパターンに当てはまるかは自治体ごとに異なるため、自己判断で袋に詰めて出すのは避けたいところです。ルールに合わない出し方をすると収集されず、シールを貼られてそのまま残されてしまうこともあります。
また、後述するとおり布団の粗大ごみ料金は1枚200円〜550円程度と比較的安く(2026年7月時点・主要9都市の収録データ)、切る手間やけがのリスクを考えると、素直に粗大ごみとして出すのが現実的な選択と言えそうです。
主要9都市の布団の粗大ごみ料金比較表
粗大ごみナビに収録している自治体公式データ(2026年7月時点)から、主要9都市の布団の処分料金を比較しました。市区名のリンクから、その市区の全品目の料金を確認できます。
| 市区 | 品目・区分 | 料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 千代田区 | 布団 | 300円 | 毛布・座布団・枕も各300円 |
| 新宿区 | 布団 | 400円 | 枕も400円 |
| 八王子市 | 布団 | 200円 | 収集・持ち込みどちらも可 |
| 横浜市 | 布団・マットレス(2枚まで) | 200円 | 2枚まで1件200円で出せる |
| さいたま市 | 粗大ごみ(一般) | 550円 | 一辺90cm以上2m未満の全品目共通料金 |
| 名古屋市 | 布団 | 250円 | 枕・抱き枕も250円 |
| 京都市 | 布団 | 400円 | 1枚につき400円 |
| 札幌市 | 布団 | 200円 | スプリングなしマットレスも200円 |
| 福岡市 | 布団(1枚) | 300円 | スプリングなしマットレスは500円 |
表から読み取れるポイントは3つあります。
1つめは、料金の中心が200円〜300円の低価格帯であることです。ソファ(500円〜2,300円程度)やスプリングマットレス(1,000円〜2,900円程度)と比べると、布団は粗大ごみの中でもかなり安い部類に入ります。9都市の幅は200円〜550円で、最安の八王子市・札幌市(各200円)と最高のさいたま市(550円)でも差は350円です。
2つめは、複数枚をまとめて1件扱いにできる自治体があることです。横浜市は「布団・マットレス(2枚まで)」という区分で、2枚まで200円で出せます。一方、京都市や福岡市のように「1枚につき」料金がかかる自治体もあるため、布団が複数枚ある場合は枚数の数え方で合計金額が大きく変わります。
3つめは、料金体系そのものが違う自治体があることです。さいたま市は品目別ではなく「一辺90cm以上2m未満の粗大ごみは一律550円」という共通料金制です。このように、同じ「布団1枚」でも市区によって区分も金額も異なるため、引越し先での処分を考えている方は事前の確認をおすすめします。
布団を粗大ごみで出す手順と処理券の貼り方
布団の粗大ごみ処分は、多くの自治体で共通する「戸別収集」の4ステップで完了します。
掛け布団・敷き布団・こたつ布団など、出したいものの品目区分と料金を確認します。複数枚まとめて1件にできる自治体か、1枚ごとに料金がかかる自治体かもチェックしておきましょう。
💡 料金はアプリで市区と品目を選ぶだけでわかります電話またはインターネットで申込みます。品目「布団」と枚数を伝え、収集日と出す場所を確認します。申込みから収集までは一般的に1〜2週間程度かかることが多いです。
コンビニ等で指定金額分の処理券を購入し、受付番号を記入して布団の見やすい場所に貼ります。布地に直接貼るとはがれやすいため、しばった紐に処理券を巻き付けたり、ガムテープで補強したりする方法が案内されることもあります。
布団は小さく折りたたみ、ほどけないように紐で十字にしばって出すのが基本です。当日の朝8時頃まで(時刻は自治体により異なります)に自宅前など指定の場所へ出します。
毛布・こたつ布団・座布団・枕の扱いはどう違いますか?
布団まわりの寝具は、同じ「ふとん類」に見えても品目区分が分かれていることがあります。収録データに基づく実例とあわせて、それぞれの傾向を整理します。
- 毛布:布団と同じ扱いにする自治体と、独立した品目にする自治体があります。千代田区は「毛布・電気毛布」を300円の粗大ごみ品目としており、京都市の電気毛布は400円です。小さくたためることから、燃えるごみで受け付ける自治体もあります。
- こたつ布団:厚みとサイズが掛け布団に近いため、布団と同じ区分で扱われるのが一般的です。なお、こたつ本体(テーブル・ヒーター)は布団とは別品目になるため、セットで処分する場合はそれぞれ申込みが必要です。
- 座布団:千代田区は300円、八王子市は200円の粗大ごみ品目です。渋谷区のように「座布団(5枚まで)400円」とまとめ出しの区分を設けている例もあります。一方、1枚なら30cm基準に収まるとして燃えるごみ扱いにする自治体もあり、判断が分かれやすい品目です。
- 枕:千代田区300円・新宿区400円・八王子市200円・名古屋市250円と、粗大ごみの品目表に載せている自治体が目立ちます。小さいからと燃えるごみに出す前に、品目表を確認するのが確実です。
- 「布団と一緒にマットレスも」という場合、スプリング(ばね)入りマットレスは処理困難物として高額・別区分になる自治体が多いです
- 例えば横浜市のスプリングマットレスは2,200円で、布団(2枚まで200円)の11倍です
- 詳しくはベッド・マットレスの記事で解説しています(記事末の関連記事からどうぞ)
捨てる以外の選択肢はありますか?(打ち直し・寄付・リサイクル)
まだ使える布団や思い入れのある布団は、捨てる前に次の3つの選択肢を検討する価値があります。
1. 打ち直し(仕立て直し)
綿布団や羽毛布団は、中の綿・羽毛を取り出してほぐし、新しい側生地で仕立て直す「打ち直し」ができる場合があります。ぺたんこになった布団がふっくらと戻るため、品質の良い布団なら買い替えより満足度が高いこともあります。費用は素材やサイズによって幅があるため、寝具店などで見積もりを取って比較するとよいでしょう。
2. 寄付・譲渡
状態の良い布団は、支援団体への寄付や、地域の掲示板サービスでの譲渡という選択肢もあります。寄付の場合は送料が自己負担になることが多く、衛生上の理由から未使用品・クリーニング済み品に限定されることもあります。受け入れ条件を事前に確認してから送りましょう。
3. リサイクル回収
羽毛布団のダウンは資源として再利用できるため、羽毛製品の回収を行う店舗や団体が増えています。また、自治体によっては布団を資源回収の対象にしている場合もあります。処分費用がかからないだけでなく資源の循環にもつながるため、お住まいの地域に回収の仕組みがないか調べてみる価値はあります。
買い替え時に引き取ってもらうことはできますか?
布団の買い替えを予定しているなら、購入する店舗の引き取りサービスを確認しておくと処分の手間が省けます。一般的な仕組みは次のとおりです。
- 「購入と同時」が条件になることが多い:新しい布団の購入・配送と引き換えに古い布団を引き取る形が一般的で、引き取りのみの依頼は受け付けていないことが多いです。
- 無料か有料かは店舗によって異なる:キャンペーンとして無料引き取りを行う場合もあれば、1枚ごとに引き取り料金がかかる場合もあります。購入前に条件を確認しましょう。
- 枚数・品目の制限がある:「購入した枚数と同数まで」「同種の寝具のみ」といった制限が付くのが一般的です。
引き取りサービスが使えない場合でも、前述のとおり布団の粗大ごみ料金は200円〜550円程度(2026年7月時点・主要9都市)と手頃です。買い替えのタイミングに合わせて収集を申し込んでおけば、古い布団を長く家に置かずに済みます。
よくある質問
掲載している料金・申込方法は各自治体の公式情報をもとに作成していますが、改定等により実際と異なる場合があります。お申し込み前に必ず各自治体の公式情報をご確認ください。