電子レンジは何ごみに分類されますか?
電子レンジは家電リサイクル法の対象外です。そのため多くの自治体では粗大ごみとして収集しており、主要10都市の料金は300円〜900円です(2026年5月時点)。ただし小型家電リサイクルの回収対象にしている自治体もあります。
「電子レンジは家電だから、冷蔵庫と同じようにリサイクル料金を払わないと捨てられないのでは?」という質問をよくいただきます。これはよくある誤解です。
リサイクル料金の支払いが必要になる家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)の対象は、エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)の4品目だけです。電子レンジはこの4品目に含まれていないため、自治体のごみ収集に出すことができます。
そして電子レンジは一辺30cm(基準は自治体により異なります)を超えるサイズのものがほとんどのため、多くの自治体で粗大ごみに分類されます。一方で、電子レンジを小型家電リサイクル法にもとづく回収対象品目に含めている自治体もあり、この場合は回収ボックスや拠点回収で無料で手放せる可能性があります。ここが「小型家電回収ボックスと粗大ごみの境界線」です。本文で順に整理していきます。
主要10都市の電子レンジ粗大ごみ料金比較表
まず、粗大ごみとして出す場合の料金を見てみましょう。粗大ごみナビに収録している自治体公式データ(2026年5月時点)から、主要10都市の電子レンジの処分料金を比較しました。市区名のリンクから、その市区の全品目の料金を確認できます。
| 市区 | 品目名 | 料金 | 出し方 |
|---|---|---|---|
| 千代田区 | 電子レンジ | 300円 | 収集のみ |
| 渋谷区 | 電子レンジ | 400円 | 収集のみ |
| 京都市 | 電子レンジ・オーブンレンジ | 400円 | 収集/持込 |
| 大阪市 | 電子レンジ | 400円 | 収集のみ |
| 八王子市 | 電子レンジ | 500円 | 収集/持込 |
| 横浜市 | 電子レンジ | 500円 | 収集のみ |
| 名古屋市 | 電子レンジ・オーブンレンジ | 500円 | 収集/持込 |
| 札幌市 | 電子レンジ | 500円 | 収集/持込 |
| 福岡市 | 電子レンジ・オーブンレンジ | 500円 | 収集/持込 |
| 新宿区 | 電子レンジ | 900円 | 収集のみ |
10都市のうち6都市が400円〜500円に設定しており、この価格帯が中心といえます。最も安いのは千代田区の300円、最も高いのは新宿区の900円で、同じ電子レンジでも住む市区によって3倍の差があります。またソファやベッドのような大型家具と違い、サイズによる料金区分がなく一律料金の自治体が多いのも電子レンジの特徴です。
電子レンジの3つの出し方はどれを選べばいいですか?
電子レンジの処分方法は、大きく次の3つに分けられます。「処分だけしたいのか」「買い替えるのか」で選ぶのが基本です。
最も確実な方法です。電話またはインターネットで申込み、処理券を購入して貼り、収集日の朝に指定場所へ出します。料金は300円〜900円(主要10都市・2026年5月時点)。持ち込みに対応している自治体では、収集より安くなる場合もあります。
💡 料金はアプリで市区と品目を選ぶだけでわかります電子レンジを小型家電リサイクルの回収対象にしている自治体では、公共施設等の回収ボックスに無料で入れられる場合があります。ただし投入口には一辺30cm程度までといったサイズ制限があることが多く、一般的な電子レンジは入らないケースが目立ちます。対象品目とサイズは必ず事前確認を。
新しい電子レンジを購入するとき、古い1台を有料(数百円〜2,000円程度が一般的)で引き取るサービスを設けている販売店があります。配送と同時に引き取ってもらえれば運び出しの手間がかからないため、買替えの場合は購入店に確認してみる価値があります。
「処分だけしたい」なら①の粗大ごみが基本、「お住まいの自治体が小型家電回収の対象にしていて、サイズが入る」なら②が最安、「買替えと同時」なら③が最も手間なし、という使い分けになります。
- スピーカーで巡回するトラックや無料回収チラシの業者には、積み込み後に高額請求するトラブル事例が報告されています
- 家庭の粗大ごみを有料で収集できるのは「一般廃棄物処理業の許可」を持つ業者だけです
- 困ったときは自治体の窓口か消費生活センターに相談しましょう
オーブンレンジ・単機能レンジ・トースターで分別は変わりますか?
キッチンの「温める家電」はよく似ていますが、分別上の扱いは少しずつ異なります。
- 単機能レンジ(温めのみ):「電子レンジ」の品目で粗大ごみに出せる自治体が多いです。
- オーブンレンジ・スチームオーブンレンジ:多くの自治体で単機能レンジと区別されず、同じ料金です。名古屋市・京都市・福岡市のように、品目名自体を「電子レンジ・オーブンレンジ」とまとめている自治体もあります。
- オーブントースター:電子レンジとは別品目です。サイズが小さいため、粗大ごみではなく不燃ごみや小型家電回収の扱いになる自治体が多く、判断が分かれやすい品目です。
- 電子レンジ台(レンジボード):家電ではなく家具として別品目になります。横浜市では電子レンジ台500円と、本体とは別に料金がかかります。
迷ったときは「加熱方式」ではなく「品目名とサイズ」で判断するのが実務的です。申込みの際は「オーブン機能付きの電子レンジです」のように実物に即して伝えると、当日の収集トラブルを防げます。
家電リサイクル法4品目とはどう違いますか?
冒頭で触れたとおり、電子レンジは家電リサイクル法の対象外です。対象4品目との違いを表で整理します。
| 電子レンジ | 家電リサイクル法4品目 (エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機等) | |
|---|---|---|
| 自治体の粗大ごみ | 出せる自治体が多い | 出せない(法律で自治体収集の対象外) |
| 費用の目安 | 300円〜900円(主要10都市・2026年5月時点) | リサイクル料金+収集運搬料金で数千円規模 |
| 手続き | 粗大ごみ受付に申込み・処理券を貼付 | 販売店引き取りか、リサイクル券を購入して指定引取場所等へ |
| 根拠となる制度 | 各自治体の粗大ごみ収集(小型家電リサイクルの対象になる場合あり) | 家電リサイクル法 |
つまり「電子レンジと冷蔵庫を一緒に処分したい」ときは、電子レンジは粗大ごみ受付へ、冷蔵庫は家電リサイクルのルートへと、手続きを分ける必要があります。冷蔵庫の具体的な処分手順と費用は冷蔵庫は粗大ごみに出せません|家電リサイクル法の処分手順と費用で詳しく解説しています。
処分前にやっておくことはありますか?
電子レンジは食品を扱う家電のため、出す前にひと手間かけておくと収集がスムーズです。
- 庫内を清掃する:食品カスや油汚れが残ったままだと、悪臭や虫の原因になります。固く絞った布で庫内を拭き、扉を閉めて出しましょう。
- 角皿・回転台などの付属品の扱いを確認する:ガラス製の回転台(ターンテーブル)や金属製の角皿を、本体に入れたまま一緒に出せるかは自治体によって異なります。分けて不燃ごみ等に出すよう案内される場合もあるため、申込み時に確認しておくと安心です。
- 電源プラグとコードをまとめる:コードが垂れたままだと運搬時に引っかかるため、本体に束ねてテープ等で留めておきます。
- 処理券は見やすい位置に貼る:受付番号を記入した処理券を、本体上面など見やすい場所に貼ります。
よくある質問
掲載している料金・申込方法は各自治体の公式情報をもとに作成していますが、改定等により実際と異なる場合があります。お申し込み前に必ず各自治体の公式情報をご確認ください。