大量の粗大ごみをまとめて処分する全体の流れ(チェックリスト)
まとめて処分するときの要点は「自治体の数え方で品目を数える」「1回の上限個数を確認する」「合計金額を先に出す」の3つです。この3つを押さえてから申し込むと、申込みのやり直しや処理券の買い間違いを防げます。
引越しでは、ソファ・ベッド・本棚・カーペットなど、普段なら1つずつ出す粗大ごみが一度に5個・10個と出ます。1個ずつ捨てるときとの違いは、「数え方」と「上限個数」で申込みがやり直しになりやすい点です。まず全体の流れを確認しましょう。
- ☐ 部屋ごとに不要品を書き出し、「持っていく・譲る/売る・粗大ごみ」に仕分ける
- ☐ 粗大ごみに出す品目を、お住まいの市区の品目区分で数える(Step1)
- ☐ 1回の申込み・1回の持込で出せる上限個数を確認する(Step2)
- ☐ 品目ごとの料金から合計金額を概算し、収集を申し込んで料金を確定する(Step3)
- ☐ 確定した金額の処理券を購入して貼り、搬出経路を確保する(Step4)
- ☐ エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の家電リサイクル4品目は別ルートで手配する
申込みのタイミングや退去日からの逆算は引越し前の粗大ごみ処分スケジュールの記事で解説しています。この記事では「数える・上限を確認する・合計を出す・搬出する」の実務に絞ります。
Step1:品目を洗い出し、自治体の数え方で数える
結論として、「自分の感覚での1個」と「自治体の品目区分での1個」は一致しないことがあります。分割式のソファやベッドは、パーツごとに1品目として数える自治体が多いためです。粗大ごみナビの収録データ(2026年5月時点)から、数え方の例を挙げます。
| 市区・品目 | 料金 | 数え方の備考 |
|---|---|---|
| 名古屋市 ソファー(3人掛け以上・L字型) | 1,500円 | 分割式は分割して申込 |
| 大阪市 ベッド本体 | 1,000円 | マットレス別途(別の品目として数える) |
| 八王子市 机(学習机・事務机) | 1,000円 | そで机含む(一体で1品目) |
| 横浜市 布団・マットレス | 200円 | 2枚まで(まとめて1品目)。ベッド用・スプリング入りマットレスは別区分 |
洗い出しのコツは、部屋ごとに「品目名・サイズ(最長辺)・個数」の3つをメモすることです。多くの自治体でサイズによって料金区分が変わるため、メジャーで最長辺を測っておくと、申込み時に品目の言い直しが減ります。
Step2:1回に出せる上限個数を確認する
結論として、1回の申込みや1回の持込で出せる個数には上限を設けている自治体があり、その数は自治体によって異なります。上限を超える分は別の収集日に分けるか、持込・許可業者と組み合わせて処分します。収録データ(2026年5月時点)の例をまとめました。
| 市区 | 区分 | 上限の例 |
|---|---|---|
| 千代田区 | 収集 | 1度に出せるのは10点まで |
| 荒川区 | 収集(インターネット受付) | 1回10点まで |
| 練馬区 | 持込(資源循環センター) | 1回15個まで・年度内3回まで |
| 世田谷区 | 持込(船橋粗大ごみ中継所) | 1世帯1日1回・10個まで |
| 北区 | 持込(浮間清掃事業所) | 1回最大10個まで・1世帯年度内3回まで |
| 板橋区 | 持込(西台粗大ごみセンター) | 1申込最大10点まで |
| 大田区 | 持込(京浜島中継所) | 1回最大10個まで・年度内4回まで |
| 府中市 | 持込(リサイクルプラザ) | 1世帯1日15点まで |
Step3:合計金額を概算し、申込みで料金を確定する
結論として、申込みの前に合計金額を概算しておくと、申込み時の品目の言い直しが減り、料金が確定した後に処理券の券種と枚数を一度で決められます。処理券は、申込みで金額が確定してから購入します。収録データ(2026年5月時点)で、引越しでよく出る5品目の合計を2つの市区で計算した例がこちらです。
| 品目 | 八王子市 | 世田谷区 |
|---|---|---|
| ソファ | ソファー(最長辺70cm以上)1,000円 | ソファー(中)1,300円 |
| ベッド枠(シングル) | ベッド枠(シングル・セミダブル・要解体)1,000円 | ベッド(シングル)1,300円 |
| マットレス(シングル) | スプリングマットレス(シングル・セミダブル)2,400円 | ベッドマット(シングル)1,300円 |
| 本棚 | 本棚・食器棚(最長辺100cm以上)1,000円 | 書棚・本棚(中)900円 |
| 椅子 ※サイズ区分が異なります(八王子は70cm以上、世田谷は70cm以下) | 椅子(大型・最長辺70cm以上)500円 | 応接用椅子(70cm以下)900円 |
| 合計 | 5,900円 | 5,700円 |
同じ5品目でも、市区によって品目区分の分け方も料金も違うことが分かります。処理券の券種も自治体ごとに異なり、八王子市はポイント制で5ポイント券(500円)と1ポイント券(100円)、東京23区は有料粗大ごみ処理券のA券(200円)とB券(300円)の組み合わせです。世田谷区の例なら、合計5,700円をA券・B券でどう組み合わせるかを申込み時に確認してから購入します。
申込み:概算ができたら、電話またはインターネットで品目・個数・サイズを伝えて申し込みます。八王子市・世田谷区・練馬区などインターネット24時間受付の自治体が多く、個数が多いときは画面で確認しながら入力できるネット受付が便利です。申込み時に案内された金額が確定料金になるので、この時点で処理券の券種と枚数を決めます。
Step4:処理券を購入して貼り、搬出の段取りを整える
結論として、処理券は申込みで確定した金額の分を購入して品物ごとに貼り、「搬出経路」と「当日の時刻」を前日までに確認しておくことが、当日のトラブルを防ぐポイントです。
- 処理券は多くの自治体で払い戻しができません。申込みで品目・個数・金額が確定してから購入しましょう
- 処理券は品物ごとに貼ります。5品目なら5組の処理券が必要です
- 受付番号または氏名を記入しないと収集されないことがあります
- 搬出経路の確保:ベッド枠や本棚が玄関・廊下・エレベーターを通るかを事前に確認します。通らない場合は解体が必要になりますが、解体しても料金が変わらない自治体が多い点に注意してください。八王子市のベッド枠のように、出すときに解体が条件になっている品目もあるため、市区の品目一覧の備考も確認しておきましょう。
- 当日の時刻と場所:八王子市は収集日当日の朝8時30分まで、世田谷区は朝8時までに、玄関先や敷地入口などの指定場所へ出します。マンションは1階の指定場所です。立ち会い不要の自治体が多いです。
- 人手の確保:大型家具を複数出す日は、家族や知人に手伝いを頼んでおくと安全です。運べない場合は、市区町村の許可または委託を受けた業者への依頼や、自治体の運び出し支援制度(対象者・内容は自治体により異なります)を検討します。
収集日が退去日に間に合わないと分かったときの動き方は、退去日までに収集が間に合わないときの対処法の記事にまとめています。
よくある質問
掲載している料金・申込方法は各自治体の公式情報をもとに作成していますが、改定等により実際と異なる場合があります。お申し込み前に必ず各自治体の公式情報をご確認ください。