引越し業者は粗大ごみを引き取ってくれますか?
対応の有無・対象品目・料金は会社により異なります。引き取りに対応する会社もあれば、提携する業者を紹介する形の会社、対応しない会社もあります。家庭の粗大ごみを収集運搬できるのは、市区町村の許可を受けた業者か、市区町村から委託を受けた業者です。「引越し業者だから何でも持っていってくれる」とは考えず、見積もりの段階で確認しましょう。
引越し当日に不要な家具をそのまま引き渡せれば、粗大ごみの申込みも搬出も不要になります。この手軽さから「引越し業者に頼めば全部片づく」と期待されがちですが、実際には会社ごとにサービスの内容が違います。
背景にあるのが、廃棄物処理法上のルールです。家庭から出る粗大ごみは「一般廃棄物」にあたり、その収集運搬を業として行うには市区町村の許可が必要で、市区町村から委託を受けて行う場合などが例外とされています。引越しの運送とは別の資格が必要になるため、引越し業者が自社で引き取る場合も、許可・委託を持つ提携先に任せる場合も、「実際に誰が収集運搬するのか」が確認のポイントになります。
一般的なサービス範囲の目安はどこまでですか?
結論として、引越し業者の不用品対応は大きく「引き取り」「買取」「提携先の紹介」の3種類に分けて考えると整理しやすいです。いずれも会社によって有無や条件が異なるため、下の表は「確認する観点」として読んでください。
| 対応の種類 | 一般的な内容 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 不用品の引き取り | 引越し当日に家具などを引き取る有料オプションとして設けている会社があります | 料金は見積もりによる。対象品目・数量の上限・許可や委託の有無 |
| 買取 | 状態の良い家具・家電を査定し、引越し料金と相殺する形の会社があります | 買取には古物商許可が必要。値段がつかない品の扱い |
| 提携先の紹介 | 自社では引き取らず、提携する回収業者を紹介する会社があります | 紹介先の許可・委託の有無と、見積もりが別になるかどうか |
| 家電リサイクル4品目 | リサイクル料金と収集運搬料を支払って引き取る形が一般的です | 料金の内訳と家電リサイクル券の扱い |
| 対応外になりやすい品 | 危険物・処理困難物(タイヤ・消火器・ピアノなど)は対応外のことが多いです | 自治体でも収集できない品は専門ルートへ |
「引き取り無料」と案内されていても、引越し料金全体に含まれている場合や、対象が一部の品目に限られる場合があります。無料かどうかより、「何を・いくらで・誰が」引き取るのかを確かめることが大切です。
引越しの見積もりで不用品について確認する7項目
結論として、次の7項目を見積もりの段階で書面(メール可)に残しておくと、当日の行き違いを防げます。
- 引き取りに対応しているか:対応の有無と、当日に追加で頼めるかどうか。
- 対象品目と対象外の品目:ソファ・ベッド・本棚などの家具は対象か、マットレスや布団は対象か。
- 料金と引越し料金との関係:別料金か、引越し料金に含まれるか。金額は見積もりによります。
- 実際に収集運搬する事業者:自社か提携先か。市区町村の許可、または市区町村からの委託を受けているか。
- 家電リサイクル4品目の扱い:リサイクル料金・収集運搬料の内訳と、家電リサイクル券の控えを受け取れるか。
- 当日追加した場合の料金:「見積もりにない品を当日頼んだら高額になった」を避けるため、追加時の単価や上限を確認。
- 買取の可否と条件:査定の基準、値段がつかなかった場合に引き取りへ切り替えるときの料金。
- 引き取りの範囲や料金が見積書に書かれていない場合は、追記を依頼しましょう
- 引越し業者とは別の回収業者が来る場合、その業者の許可・委託の有無も確認しましょう
- 不明点は自治体の廃棄物担当窓口や消費生活センターにも相談できます
自治体収集と併用して費用を抑えるには?
結論として、「時間に余裕がある品目は自治体収集へ、間に合わない品目や運び出せない品目は引越し業者へ」と分ける併用が、費用と手間のバランスを取りやすい方法です。自治体収集の料金は品目ごとに公開されているため、見積もりと比べる基準になります。
| 品目 | 自治体収集の料金例(2026年5月時点) |
|---|---|
| ソファ | 八王子市 ソファー(最長辺70cm以上)1,000円/世田谷区 ソファー(中)1,300円/横浜市 応接用いす・ソファー(2人以上用)1,000円 |
| ベッド枠 | 八王子市 ベッド枠(シングル・セミダブル)1,000円/世田谷区 ベッド(シングル)1,300円/横浜市 ベッド(枠のみ)1,000円 |
| 本棚 | 八王子市 本棚・食器棚(最長辺100cm以上)1,000円/世田谷区 書棚・本棚(中)900円 |
引越し業者の引き取り料金は見積もりによるため一概には比べられませんが、運び出しから積み込みまで任せられる分、自治体収集より高くなる傾向があります。逆に、自治体収集は申込みから収集まで1〜2週間程度かかることが多く、収集日の朝に自分で指定場所へ運び出す必要があります。
そこで、見積もりの段階で「自治体で出す品」と「引き取ってもらう品」を分けておくのがおすすめです。自治体の申込みが間に合う品目は先に申し込み、退去日直前に出る品や重い家具だけを引越し業者に頼めば、費用を抑えつつ退去日にも間に合わせやすくなります。逆算の目安は引越し前の粗大ごみ処分スケジュールの記事をご覧ください。
冷蔵庫・洗濯機など家電リサイクル4品目の扱いは別です
結論として、エアコン・テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)の4品目は家電リサイクル法の対象で、自治体の粗大ごみ収集には出せず、引き取りにはリサイクル料金と収集運搬料が必要です。引越し業者が引き取りに対応している場合も、この2つの料金の内訳と家電リサイクル券の扱いは会社により異なります。
引越し業者が対応していない場合は、購入した販売店や買い替え先の店に引き取りを依頼する、自治体が案内する方法で指定引取場所へ持ち込む・収集を依頼する、といったルートがあります。リサイクル券の貼付位置は機器の種類で異なるため、引取時の案内に従ってください。手順と費用は冷蔵庫の処分手順の記事で詳しく解説しています。
よくある質問
掲載している料金・申込方法は各自治体の公式情報をもとに作成していますが、改定等により実際と異なる場合があります。お申し込み前に必ず各自治体の公式情報をご確認ください。