衣装ケースはプラスチック製でも粗大ごみになりますか?
プラスチック製でも、一辺の長さが30cm(基準は自治体により異なります)を超える衣装ケースは粗大ごみに出すのが基本です。料金は主要8都市の比較で1個200円〜400円が目安です(2026年5月時点)。
「プラスチックだからプラごみでいいのでは?」と迷う方が多いのですが、家庭ごみの分別で「プラスチック資源」として回収されるのは、主に容器包装や小さなプラスチック製品です。押入れ用の衣装ケースは幅70cm前後の製品が多く、多くの自治体が定める粗大ごみの基準(一辺30cmや50cmを超えるもの・自治体により異なります)を超えるため、素材に関係なく粗大ごみとして扱われます。
つまり判断のポイントは「素材」ではなく「サイズ」です。押入れ収納・クローゼット収納・ベッド下収納など、衣類をしまう大きめのケースは、まず粗大ごみになると考えておくとよいでしょう。逆に、一辺が基準未満の小さな小物ケースであれば、普通ごみ(可燃・不燃・プラ資源など自治体の区分に従う)で出せる場合があります。
幸い、衣装ケースはタンスやベッドと比べると処理手数料が安い品目です。次の章で、実際の料金を都市ごとに比較してみましょう。
主要8都市の衣装ケース粗大ごみ料金比較表
粗大ごみナビに収録している自治体公式データ(2026年5月時点)から、主要8都市の衣装ケース(衣装箱)の処分料金を比較しました。
| 市区 | 品目名(区分) | 料金(1個) | 出し方 |
|---|---|---|---|
| 千代田区 | 衣装箱 | 300円 | 収集のみ |
| 新宿区 | 衣装箱(衣装ケース) | 400円 | 収集のみ |
| 渋谷区 | 衣装ケース | 400円 | 収集のみ |
| 八王子市 | 衣装ケース | 200円 | 収集/持込 |
| 横浜市 | 衣装箱 | 200円 | 収集のみ |
| 名古屋市 | 衣装ケース・プラスチック収納 | 250円 | 収集/持込 |
| 京都市 | 衣装ケース | 400円 | 収集/持込 |
| 札幌市 | 衣装ケース | 200円 | 収集/持込 |
8都市の料金は200円〜400円の帯に収まっており、最安の八王子市・横浜市・札幌市(200円)と、最高の新宿区・渋谷区・京都市(400円)の差は2倍です。とはいえ金額そのものは粗大ごみの中でも安い部類で、ソファ(500円〜2,300円程度)やタンスと比べると気軽に出せる品目といえます。
なお、自治体によっては「衣装ケース」という品目名ではなく「衣装箱」「プラスチックケース」「プラスチック収納」といった名称で登録されている場合があります。申込みサイトで見つからないときは、これらの名称でも探してみてください。
引き出し式・フタ式・キャスター付きで扱いは変わりますか?
結論から言うと、多くの自治体では「衣装ケース」という1つの品目にまとめられており、タイプによる料金差はあまりありません。ただし、申込み時に迷いやすいポイントがあるため、タイプ別に整理しておきます。
引き出し式(チェストタイプ)
3段・4段と積み重なった引き出し式のケースは、「1個」の数え方に注意が必要です。分離できる引き出し式ケースを重ねて使っていた場合、「1段=1個」と数える自治体もあれば、一体型のチェストとして「1台=1個」と扱う場合もあります。段数を申込み時に伝えて、個数の数え方を確認しておくと当日のトラブルを防げます。一体成型のプラスチックチェストは、「タンス・収納」など別の品目区分になる自治体もあります。
フタ式(ボックスタイプ)
押入れやベッド下で使うフタ付きのボックスタイプは、最も標準的な「衣装ケース」として扱われます。フタと本体はバラバラにせず、セットのまま出すのが基本です。
キャスター付き
キャスター(車輪)が付いていても、区分は衣装ケースのままで料金も変わらないのが一般的です。ただし収集日に風で動いてしまわないよう、出す場所には注意しましょう。取り外せるキャスターを外す必要は基本的にありません。
「切って小さくすれば普通ごみ」は本当ですか?
インターネット上では「衣装ケースをノコギリで切って規定サイズ未満にすれば、普通ごみで無料で出せる」という情報を見かけます。たしかに、切断後のサイズで判断する自治体では普通ごみとして出せる場合があります。しかし、当サイトではこの方法はおすすめしません。理由は2つあります。
理由1:硬いプラスチックは割れて危険だから
衣装ケースに使われるポリプロピレンなどの硬質プラスチックは、経年劣化すると非常にもろくなります。ノコギリやカッターで切ろうとすると、切れるのではなく「割れて」鋭利な破片が飛び散ることがあり、手や目をけがする危険があります。素手での作業は特に危険です。
理由2:切っても粗大ごみ扱いの自治体があるから
粗大ごみかどうかを「排出時のサイズ」ではなく「元の製品の大きさ」で判断する自治体もあり、切断しても粗大ごみ扱いのままというケースがあります。この場合、労力をかけて切断しても料金は変わりません。ルールは自治体により異なるため、事前確認なしに切断するのは得策ではないでしょう。
- 劣化したプラスチックは切断時に割れて破片が飛びやすく、けがの危険があります
- 切っても「元の大きさで判断」する自治体では粗大ごみ扱いのままです
- 衣装ケースは1個200円〜400円程度と手数料が安いため、切断の手間とリスクに見合いません
衣装ケースはもともと処理手数料が安い品目です。数百円を節約するために危険な作業をするより、素直に粗大ごみとして出すことをおすすめします。
複数個をまとめて出すときの手順とコツ
衣装ケースは「押入れに3個」「ベッド下に4個」など、複数個を一度に処分するケースが多い品目です。まとめて出すときの流れは次の4ステップです。
衣類が入ったままでは収集してもらえない場合があります。残す服・手放す服を仕分けし、手放す服は自治体の古着回収や資源回収へ。
💡 ケースの処分は衣類整理のチャンスです電話またはインターネットで申込み。「衣装ケース×3個」のように品目と個数を正確に伝え、個数の数え方(重ねて1個扱いになるか等)も確認します。
料金は「1個ごと」が基本のため、3個なら3個分の処理券が必要になる自治体が多いです。受付番号を記入し、それぞれの見やすい場所に貼ります。
同じサイズのケースは重ねると場所を取りません。風で飛ばないよう、フタ式は中に軽い重しを入れるか、まとめて置くと安心です。
注意したいのは、複数個を出しても「まとめて1件分」にはならないのが基本という点です。処理券は1個につき1枚ずつ必要になる自治体が多いため、たとえば渋谷区で3個出すなら400円×3=1,200円分の処理券を用意します(2026年5月時点)。一方で、重ねた状態を1点として扱う運用の自治体もあるため、申込み時の確認が節約につながる場合もあります。
また、自治体によっては1回の申込みで出せる点数に上限(例:10点まで等)があります。引越しや大掃除で衣装ケース以外の粗大ごみも一緒に出す場合は、上限に収まるよう計画的に申し込みましょう。
引越し前の断捨離で衣装ケースはいつ処分すべきですか?
衣装ケースの処分が最も集中するのは引越しの前後です。「新居の収納が充実しているのでケースが不要になる」「劣化して割れたケースを持っていきたくない」という理由で、退去前にまとめて手放す方が多くいます。
引越し前に処分するなら、逆算スケジュールが重要です。粗大ごみの収集は、申込みから収集日まで一般的に1〜2週間程度かかることが多く、3〜4月の引越しシーズンはさらに混み合う傾向があります。退去日直前に申し込むと「収集日が退去日に間に合わない」という事態になりかねません。
- 引越し1か月前:衣類の仕分けを始め、手放す衣装ケースの個数を確定させる
- 引越し3週間前:粗大ごみ収集を申し込む(この時点で収集日を退去日前に確保)
- 引越し1〜2週間前:処理券を購入し、中身を空にしておく
- 収集日当日:朝の指定時刻までに指定場所へ出す
もし収集が間に合わない場合は、自治体の処理施設への持ち込みが使えることがあります。八王子市・名古屋市・京都市・札幌市のように持込みに対応した自治体なら、予約のうえ自分で運べば退去直前でも処分できる場合があります(持込みルール・料金は自治体により異なります)。旧居の自治体で処分するか、新居の自治体で処分するかを料金で比べてみるのもよいでしょう。
詳しい逆算スケジュールは、関連記事「引越し前の粗大ごみ処分スケジュール」でも解説しています。
よくある質問
掲載している料金・申込方法は各自治体の公式情報をもとに作成していますが、改定等により実際と異なる場合があります。お申し込み前に必ず各自治体の公式情報をご確認ください。