タンス・食器棚の粗大ごみ処分費用はいくらかかりますか?
自治体の粗大ごみ収集を利用した場合、タンス・食器棚とも400円〜3,200円が目安です(2026年5月時点・主要11都市比較)。多くの自治体が「高さ・幅」や「3辺の合計」といったサイズ区分で料金を分けており、同じ品目でも大きさによって料金が変わります。
タンス・食器棚は、ほぼすべての自治体で粗大ごみに分類される代表的な大型家具です。ソファのように「1人掛けか2人掛けか」で料金が決まる家具と違い、タンス・食器棚の料金の決め手は「サイズ区分」です。
サイズの測り方は自治体によって異なります。例えば「最長辺100cm以上かどうか」で分ける自治体、「高さ120cm・幅90cm」を基準にする自治体、「高さ・幅・奥行きの合計」で細かく分ける自治体などさまざまです。区分の境目をまたぐと料金が2倍以上変わることもあるため、申込みの前にメジャーで高さ・幅・奥行きの3辺を測ってメモしておくことをおすすめします。
まずは、主要都市の実際の料金を見比べてみましょう。
主要11都市のタンス・食器棚の料金比較表
粗大ごみナビに収録している自治体公式データ(2026年5月時点)から、主要11都市のタンス・食器棚の処分料金を比較しました。市区名のリンクから、その市区の全品目の料金を確認できます。
| 市区 | タンス | 食器棚 | サイズ区分の考え方 |
|---|---|---|---|
| 千代田区 | 300円〜2,200円 | 300円〜2,200円 | 「箱物家具」として合計サイズで5段階(合計135cm以下300円〜合計360cm以上2,200円) |
| 新宿区 | 400円〜3,200円 | 400円〜3,200円 | 「箱物家具」として小400円・中1,300円・大2,300円・特大3,200円の4段階 |
| 渋谷区 | 小型400円/大型3,200円 | 小型400円/大型3,200円 | タンスは品目あり。食器棚は「箱物家具(小型/大型)」の区分 |
| 八王子市 | 500円/1,000円 | 500円/1,000円 | 最長辺100cm未満か以上か。扉・引き出し単体は200円 |
| 横浜市 | 1,000円/1,500円 | 1,000円/1,500円 | 1m未満か1m以上か |
| さいたま市 | 550円 | 550円 | 一辺90cm以上2m未満の品目は一律550円 |
| 名古屋市 | 1,000円/1,500円 | 1,000円/1,500円 | 高さ120cm・幅90cmをどちらも下回るか、いずれか超えるか |
| 京都市 | 400円/800円 | 400円/800円 | 最長辺100cm未満か以上か |
| 大阪市 | 400円〜1,000円 | 400円〜1,000円 | 3辺合計2m未満400円・2.5m未満700円・2.5m以上1,000円の3段階 |
| 札幌市 | 500円/1,000円 | 500円/1,000円 | 「棚・収納」として100cm未満か以上か |
| 福岡市 | 500円/1,000円 | 500円/1,000円 | 最長辺100cm未満か以上か |
同じ高さ180cmクラスの大型タンスでも、京都市なら800円、横浜市なら1,500円、渋谷区なら3,200円と、都市によって4倍の差があります。また、千代田区・新宿区・渋谷区のように、食器棚を「箱物家具」という共通品目でまとめて扱う自治体もあれば、さいたま市のようにサイズを問わず一律550円というシンプルな料金体系の自治体もあります。
このように料金体系そのものが都市ごとに違うため、「タンスの相場はいくら」と一言では言えないのが実情です。お住まいの市区の品目表で確認するのが確実です。
タンス・食器棚は解体すれば安くなりますか?
多くの自治体では安くなりません。解体しても「元の品目・大きさで判断する」ルールが一般的だからです。一方で、扉や引き出しなどパーツ単体の品目を設けている自治体もあり、扱いは分かれています。
「タンスをのこぎりで解体して普通ごみの袋に入れれば無料になるのでは」と考える方は少なくありません。しかし、多くの自治体は「解体しても元の形状・大きさで判断する」というルールを設けています。例えば渋谷区は、粗大ごみの定義の中で「解体しても該当する場合あり」と案内しています。解体した板の束を可燃ごみに出しても、収集されずに残されてしまうおそれがあります。
一方で、パーツ単位の品目を設けている自治体もあります。八王子市には「たんすの扉・引出(単体)200円」という品目があり、扉1枚・引き出し1杯だけを処分したい場合は本体より安く出せます。あくまで「壊れた扉だけ交換して処分したい」といったケースを想定した区分であり、本体を解体して安くするための仕組みではない点に注意が必要です。
労力の面でも、解体はあまりおすすめできません。タンスや食器棚の板は厚く、電動工具がないと解体には相当な時間がかかります。食器棚はガラスを含むためけがのリスクも高く、数百円の差額のために解体するのは割に合わないことが多いです。
- 解体しても「元の大きさで判断」する自治体では料金は変わりません
- 解体材を普通ごみに出して収集されない事例もあります
- ガラス・金具・重い天板の解体はけがの危険があります
- 解体して出したい場合は、事前に自治体の受付窓口へ確認しましょう
食器棚のガラス扉はどう扱えばいいですか?
食器棚を粗大ごみに出すとき、いちばん気をつけたいのがガラス扉です。収集を待つ間や運び出しの途中で割れると、ご自身だけでなく収集作業員の方のけがにもつながります。次の準備をしておくと安心です。
- ガラス面をテープで養生する:養生テープやガムテープを格子状(米印状)に貼っておくと、万一割れたときに飛び散りにくくなります。搬出前に貼っておきましょう。
- 外せる棚板は固定する:可動式の棚板は運搬中にずれて扉を内側から割ることがあります。取り外して本体の中でテープ固定するか、まとめて縛っておきます。外した棚板を本体と一緒に出せるか、別品目の扱いになるかは自治体により異なるため、申込み時に確認すると確実です。
- 扉が外れるタイプは外しておくと安全:蝶番で外せる扉は、外して本体に固定した方が運びやすくなります。こちらも一緒に出せるかを申込み時に伝えておきましょう。
- 割れてしまったガラスの処分:収集前に割れてしまった場合は、厚紙や新聞紙に包んで「割れ物」「キケン」と表示し、自治体の分別ルール(不燃ごみ等)に従って出します。出し方は自治体により異なります。
なお、申込みの際に「ガラス扉付きの食器棚」であることを伝えておくと、収集時のトラブルを防げます。
大型タンスの搬出はどうすればいいですか?
粗大ごみの戸別収集は、多くの自治体で「収集日の朝までに玄関先や指定場所へ自分で出しておく」のが原則です。大型のタンス・食器棚では、この搬出こそが最大の難関になります。次のポイントを押さえておきましょう。
中身を空にするのはもちろん、引き出し自体を抜くだけで本体は大幅に軽くなります。運搬中に引き出しが飛び出す事故も防げます。
💡 引き出しはテープで仮固定せず、抜いて運ぶのが基本です廊下の曲がり角・階段・玄関ドアの幅を測り、タンスが通るかを確認します。通らない場合は横倒しや縦回転が必要になり、人手がさらに必要です。
高さ180cmクラスのタンスは50kg前後になるものもあります。軍手を着用し、床や壁は毛布や段ボールで養生しながら運びましょう。
高齢の方や障害のある方などを対象に、職員が屋内から運び出す支援制度を設けている自治体もあります。まずは受付窓口や清掃事務所に相談してみましょう。
運び出し支援の一例として、渋谷区では高齢者・障害者で運び出しが困難な場合、清掃事務所へ相談すると運び出し支援を受けられます。同様の制度は他の自治体にもありますが、対象条件や内容は自治体により異なるため、事前確認が必要です。
婚礼タンスなど特大の家具は持ち込み処分も選択肢になりますか?
婚礼タンスやワードローブのような特大サイズの家具は、多くの自治体で最も高いサイズ区分の料金になります。運搬手段と人手を確保できるなら、処理施設への持ち込み(自己搬入)も選択肢になります。
持ち込みの料金を収集より安く設定している自治体があり、例えば八王子市は10kgごとに350円の重量制で、市内3施設に持ち込めます。事前予約と本人確認書類が必要で、支払いは原則現金です。大型のタンスでも、収集の最高区分より安く収まる場合があります。
ただし、持ち込みには注意点もあります。
- 制度がない自治体もある:渋谷区のように持ち込み制度がなく、戸別収集のみの自治体もあります。
- 事前予約・本人確認が必要な場合が多い:当日直接持ち込めるとは限りません。受付時間も平日日中に限られることが一般的です。
- 運搬の負担が大きい:特大タンスを積める車と、積み降ろしの人手が必要です。無理な場合は素直に戸別収集を選びましょう。
また、状態の良い婚礼タンスや食器棚であれば、処分の前に譲渡や売却を検討する余地もあります。ただし大型家具は配送料が高くなりやすいため、直接引き取りに来てもらえる相手に限るのが現実的です。「今月中に引き取り手が見つからなければ粗大ごみに申し込む」というように期限を決めておくと、引越しなどの予定に間に合わせやすくなります。
よくある質問
掲載している料金・申込方法は各自治体の公式情報をもとに作成していますが、改定等により実際と異なる場合があります。お申し込み前に必ず各自治体の公式情報をご確認ください。