運び出し収集とはどんな制度ですか?

結論

自力で粗大ごみを屋外へ運び出すのが難しい世帯を対象に、自治体の清掃事務所などの職員が部屋や玄関先から運び出して収集する支援制度です。「運び出し収集」「持ち出し収集」「ふれあい収集」など名称は自治体により異なり、対象者・条件・実施の有無も自治体ごとに違います。

通常の粗大ごみ収集は、収集日の朝に玄関前や敷地内の指定場所まで自分で出しておくのが基本です。しかし、高齢者だけの世帯や障がいのある方にとっては、タンスやベッドを屋外まで運ぶこと自体が難しい場合があります。

そこで、一定の条件を満たす世帯に限って、職員が屋内から運び出す支援を行う自治体があります。粗大ごみナビに収録している自治体データでも、たとえば渋谷区葛飾区のように、運び出し困難な世帯向けの支援があると記載されている市区があります(2026年5月時点)。一方で、屋内からの運び出しは行っていないと明記する自治体もあるため、まずお住まいの自治体に制度があるかを確認することが出発点になります。

どんな人が対象になりますか?【自治体の例】

対象者の条件は自治体によって異なります。公式案内で確認できた4自治体の例をまとめます(2026年9月時点の公式案内に基づく要約)。

自治体(制度名)対象者の条件(要約)
港区(粗大ごみの運び出し収集)65歳以上の方・要介護認定を受けている方・身体障害者手帳などの交付を受けている方・指定難病等の方・妊婦・産後1年以内のひとり親世帯の方などのみで構成する世帯で、自力で屋外へ運び出すことが困難で近隣住民等の協力が得られない世帯
横浜市(粗大ごみ持ち出し収集)身体障害者手帳・愛の手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方、介護保険の要介護(要支援)認定を受けている方、ごみを持ち出すことができない65歳以上の方などに該当する「ひとり暮らしの方」で、家族や身近な人の協力が困難な場合
墨田区(粗大ごみの運び出し収集)65歳以上の高齢者のみの世帯、または障害者のみの世帯で、近隣の方や身近な方の協力が得られない場合
堺市(ふれあいサポート収集)65歳以上でホームヘルパーの介護を受けている方、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳の交付を受けている方、または70歳以上の方のみで構成された世帯で、家族や近隣の協力が得られない方

共通しているのは、「年齢や手帳・認定などの要件」に加えて「家族や近隣の協力が得られないこと」が条件になっている点です。搬出を手伝える同居家族等がいる場合は対象外になることがあります。一方で、港区・墨田区・堺市のように、同居する全員が要件を満たす世帯を対象とする自治体もあります。横浜市のように「ひとり暮らし」を条件にしている例もあります。

運び出し収集に料金はかかりますか?

結論

運び出しの作業自体は無料としている自治体が多いですが、粗大ごみの処理手数料(処理券)は通常どおり必要です。減免制度を設けている自治体もあります。

公式案内で確認できた例では、港区は「運び出しは無料ですが、品目に応じた金額の粗大ごみ処理券が必要」、堺市は生活ごみの収集は無料で粗大ごみは処理券の購入が必要、横浜市は「通常の粗大ごみ収集と同額の手数料がかかる」としたうえで減免制度を案内しています。

つまり、運び出し収集を使う場合でも、品目ごとの手数料は先に把握しておく必要があります。粗大ごみナビに収録している自治体公式データ(2026年5月時点)から、上記4自治体の料金例を挙げます。

市区品目料金
港区ソファー(1人用)/テレビ台(幅1m未満)900円/400円
横浜市食器棚(1m未満)/(1m以上)1,000円/1,500円
墨田区ソファー(1人用)/テレビ台(幅1m未満)900円/400円
堺市タンス(最大辺1m未満)/(1m以上)1,200円/2,000円

※ 2026年5月時点の収録データに基づく金額です。運び出し収集の利用時に手数料の減免が適用されるかは、自治体の案内でご確認ください。

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申込みから収集までの流れ

通常の粗大ごみ申込みと違い、運び出し収集は「事前の下見」が入るのが一般的です。港区・墨田区の案内を例にすると、流れは次のとおりです。

  1. 清掃事務所に電話で相談する:受付センターではなく、清掃事務所が窓口になっている自治体が多いです。対象要件に当てはまるかをここで確認します
  2. 職員が自宅を下見する:品物の大きさ・搬出経路・建物を傷つけずに運び出せるかを確認し、運び出し可能と判断された場合に収集日が決まります
  3. 処理券を用意する:品目に応じた金額の処理券を購入し、案内に従って貼ります(減免の対象になる場合は手続きを確認)
  4. 収集当日に立ち会う:本人の立ち会いを条件にしている自治体があります。下見や当日に立ち会えない場合は利用できないことがあります
📌 対象外になりやすいケース(墨田区の案内の例)。建物を傷つけるおそれがある場合、分解しないと運び出せない場合(分解済みは可)、引越しに伴う処分、作業に危険を伴う場合などは収集できないとされています。横浜市も、工具による分解や他の家具の移動をしないと出入り口から持ち出せない品物は対象外としています。

対象にならない場合の選択肢

搬出を手伝える同居家族等がいる、年齢や認定の要件に当てはまらない、といった理由で運び出し収集の対象にならない場合は、次の方法を組み合わせて検討してください。

いずれの方法でも、まず「自治体の粗大ごみに出した場合の手数料」を知っておくと、業者の見積もりが妥当かどうかの比較材料になります。

よくある質問

粗大ごみの運び出し収集とは何ですか?
自力で粗大ごみを屋外へ運び出すのが難しい世帯を対象に、自治体の清掃事務所などの職員が部屋や玄関先から運び出して収集する支援制度です。「運び出し収集」「持ち出し収集」「ふれあい収集」など名称は自治体により異なり、対象者・条件・実施の有無も自治体ごとに違います。
運び出し収集はだれが利用できますか?
自治体により異なりますが、65歳以上の方や障害者手帳・要介護認定を受けている方などのみで構成される世帯で、家族や近隣の協力が得られない場合を対象とする例が多いです。港区は妊婦や産後1年以内のひとり親世帯なども対象に含めており、横浜市は「ひとり暮らしの方」を条件にしています。詳しい要件はお住まいの自治体の公式案内でご確認ください。
運び出し収集は無料ですか?
運び出しの作業自体は無料としている自治体が多いですが、粗大ごみの処理手数料(処理券)は通常どおり必要です。港区は「運び出しは無料ですが品目に応じた粗大ごみ処理券が必要」と案内し、横浜市は通常と同額の手数料がかかるとしたうえで減免制度を案内しています。減免の有無や条件は自治体によって異なります。
運び出し収集はどこに申し込めばいいですか?
港区・墨田区の例では、粗大ごみ受付センターではなく清掃事務所に電話で相談し、職員が自宅を下見したうえで収集日が決まる流れです。横浜市はお住まいの区の資源循環局事務所が窓口です。窓口や手順は自治体により異なるため、公式サイトで「運び出し」「持ち出し」「ふれあい収集」などの言葉で探すか、ごみ担当窓口に問い合わせてください。
運び出し収集の対象にならない場合はどうすればいいですか?
家族・知人に搬出を手伝ってもらって通常の粗大ごみ収集に申し込む、出張買取を利用する、市区町村の許可または委託を受けた業者に搬出込みで依頼する、といった方法があります。要介護認定を受けている方は、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談すると利用できる支援を案内してもらえる場合があります。業者に依頼する際は、自治体の粗大ごみ手数料を先に調べておくと見積もりの比較材料になります。

掲載している料金・申込方法は各自治体の公式情報をもとに作成していますが、改定等により実際と異なる場合があります。お申し込み前に必ず各自治体の公式情報をご確認ください。

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