運び出せない粗大ごみはどうすればいいですか?
方法は4つあります。①家族・知人に手伝ってもらう ②自治体の運び出し支援制度を使う(対象者・自治体差あり) ③出張買取で運び出しごと手放す ④市区町村の許可・委託を受けた業者に依頼する。無理に一人で運んでけがをするより、この順に当てはまるものを選ぶのが確実です。
多くの自治体で、粗大ごみの戸別収集は「収集日の朝までに玄関先や敷地の入口など指定場所へ出しておく」のが原則です。例えば八王子市は「収集日当日の朝8:30までに指定場所へ」、世田谷区は「朝8:00までに玄関先・敷地入口など指定場所へ、マンションは1階指定場所」と案内しており、屋内からの運び出しは含まれていません(2026年5月時点)。
つまり、婚礼タンスや大型の食器棚のように一人では動かせない家具は、「指定場所まで出す」という一歩目でつまずきやすいのです。ここからは、その一歩目を乗り越える4つの方法を順に見ていきます。
方法① 家族・知人に手伝ってもらう【けが防止のポイント】
手伝ってくれる人がいるなら、搬出作業を業者に頼む費用を省ける方法です。ただし重い家具の搬出は、慣れていない人同士では腰や指のけがにつながりやすいため、次の順番で準備しておきましょう。
引き出し・棚板・扉・脚など、工具なしで外せる部分は先に外します。引き出しを抜くだけで本体は大幅に軽くなり、運搬中に飛び出す事故も防げます。
💡 外した部品を本体と一緒に出せるかは申込み時に確認家具の高さ・幅・奥行きと、通る経路の幅を先に測ります。通らない場合は横倒しや回転が必要になり、人手がさらに要ります。
持ち上げるときは腰ではなく膝を曲げ、声をかけ合って同時に動かします。床や壁は毛布や段ボールで養生し、ガラス扉には養生テープを格子状に貼っておきます。
- 階段の途中で支えきれなくなると、下にいる人が大きなけがをするおそれがあります
- 高さ180cmクラスのたんすは大人2人でも慎重さが必要な重さになるものもあります
- 途中でやめても、次に紹介する②〜④の方法に切り替えられます
方法② 自治体の運び出し支援制度を使う
高齢の方や障がいのある方など一定の条件を満たす世帯に限って、収集の職員が屋内から運び出す支援を行う自治体があります。渋谷区・葛飾区・稲城市などに制度がある一方(2026年5月時点の収録データ)、制度自体がない自治体もあり、名称・対象者・申込み方法・追加料金の有無もさまざまです。
対象になりそうな方は、申込みの電話で「屋内から運び出す支援はありますか」と一言添えて確認してみてください。各自治体の対象条件・料金・申込みの流れは運び出し支援制度の解説記事にまとめています。
方法③ 出張買取で運び出しごと手放す
まだ使える家具・家電なら、出張買取を利用すると業者が自宅内から運び出してくれるため、搬出の問題がそのまま解決します。年式が新しい、ブランドがはっきりしている、傷や汚れが少ない品物が対象になりやすいです。
ただし、査定の結果「値段がつかない」となった品物を処分料金を受け取って引き取る行為は買取ではなく回収にあたるため、買取不可の品物が残ったときの扱いを依頼前に確認しておきましょう(詳しくは回収と買取の違いの記事)。
方法④ 市区町村の許可・委託を受けた業者に依頼する
①〜③のどれにも当てはまらない場合は、屋内からの運び出しを含めて業者に依頼する方法があります。費用は品目・量・階段作業の有無などで決まり、業者ごとに料金体系が異なります。
比較の目安になるのが自治体の戸別収集の料金です。例えば世田谷区のたんす(特大)は2,300円、横浜市の食器棚(1m以上)は1,500円です(2026年5月時点)。業者の見積もりが自治体料金より高いのは、運び出しと日程の柔軟さの分が含まれているためで、その差額が手間に見合うかで判断します。なお、自治体によっては屋内からの搬出を有料で請け負う団体や業者を案内している場合もあるため、まず受付窓口に相談してみるのも一つの方法です。
4つの方法を費用・手間・向いている人で比較
| 方法 | 費用 | 自分の負担 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ①家族・知人の手伝い | 自治体の手数料のみ(例:世田谷区たんす(特大)2,300円) | 大(搬出作業) | 手伝いを頼める人がいる方 |
| ②自治体の運び出し支援 | 自治体により異なる | 小 | 高齢の方・障がいのある方など対象者 |
| ③出張買取 | 0円〜プラスの可能性 | 小 | 状態の良い品を持つ方 |
| ④許可・委託業者 | 業者ごとの見積もり | 小 | ①〜③に当てはまらない方、期日が迫っている方 |
費用の例は2026年5月時点の収録データに基づきます。なお処理施設への持ち込み(自己搬入)は費用面の利点がありますが、自分で車に積む必要があるため運べない方には向きません(料金例は解体せずに楽に手放す方法の記事)。「運べない」という事情を無理に克服しようとせず、支援制度や買取、業者への依頼を組み合わせて、安全に手放すことを優先してください。
よくある質問
掲載している料金・申込方法は各自治体の公式情報をもとに作成していますが、改定等により実際と異なる場合があります。お申し込み前に必ず各自治体の公式情報をご確認ください。