処分前に必ずやること:データ消去の重要性
パソコンを処分する際は、どのルートを選ぶ場合でも、まずデータを完全に消去することが最重要です。メーカー回収・小型家電回収・粗大ごみのいずれも、データ消去は利用者側の責任で行う必要があります。
パソコンには、氏名・住所・クレジットカード情報・写真・仕事のデータなど、個人情報が大量に保存されています。ごみとして処分したパソコンから情報が漏えいした事故は、実際に報告されています。処分方法を決める前に、まずデータ消去を完了させましょう。
また、クラウドストレージのログインやブラウザに保存されたパスワードも確認が必要です。Googleアカウント・AppleID・Microsoftアカウントなど、PCに紐づけているサービスからもサインアウト・アカウント連携解除を行いましょう。
- Windowsの「このPCをリセット」やMacの「工場出荷時に戻す」操作だけでは、専用の復元ソフトでデータを取り出せることがあります
- 特にHDD(ハードディスクドライブ)を搭載したパソコンは、上書き消去または物理破壊が推奨されます
- SSD搭載のパソコンは、メーカー提供の消去ツールを使うか、物理破壊が確実です
パソコンのデータを消去する2つの方法
データ消去には、大きく分けて「ソフトウェアによる上書き消去」と「物理的な破壊」の2つの方法があります。
方法1:データ完全削除ソフトで上書き消去する
データ消去専用のソフトウェアを使って、HDD・SSDの全領域をランダムなデータで上書きします。政府機関や企業でも使われる方法です。パソコンをリユース(売却・譲渡)したい場合に向いています。ソフトウェアは公的機関や国内外のメーカーが提供しているものを利用しましょう。
方法2:HDD・SSDを物理的に破壊する
ドリルで穴を開けたり、専門業者に依頼してHDD・SSDそのものを破壊する方法です。確実にデータを消去できますが、パソコン本体は使用不可になります。廃棄目的でリユースを考えていない場合に向いています。自分で物理破壊する際は、けがに注意してください。
パソコン・モニターの処分ルートは4つ
データ消去が完了したら、次は処分ルートを選びます。パソコン・モニターの処分ルートは主に4つあり、製品の種類(PCリサイクルマークの有無・サイズ)によって使えるルートが異なります。
| 処分ルート | 主な対象 | 費用の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| メーカー回収 | PCリサイクルマーク付きのPC・モニター | 無料 | 資源有効利用促進法に基づく。メーカーに直接申し込む |
| PC3R経由(有料回収) | PCリサイクルマークなし・メーカー不明 | 3,000円〜4,000円程度 | 一般社団法人パソコン3R推進協会経由。詳細は公式サイトで確認 |
| 小型家電回収ボックス | ノートPC(一辺30cm以内が目安) | 無料 | 市区の公共施設に設置。投入口サイズに制限あり |
| 市区の粗大ごみ | 大型モニター・デスクトップ本体(自治体による) | 自治体により異なる(例:板橋区 液晶ディスプレイ500円) | データ消去必須。粗大ごみとして受け付けない自治体もあり |
※ 2026年10月時点の情報です。料金は改定される場合があります。PCリサイクルマークとは、PC本体や液晶ディスプレイに貼付されているシールで、製品購入時にリサイクル費用が含まれていることを示します。本体底面・背面などに貼付されています。
どの処分ルートを選べばよいですか?使い分けの基準
4つのルートのうち、どれを選ぶかは「PCリサイクルマークの有無」と「製品のサイズ・種類」によって決まります。
PCリサイクルマーク付きのパソコン・モニター
PCリサイクルマークがついている製品は、メーカー回収(無料)が最もおすすめです。各メーカーの公式サイトまたは電話で回収申込みができます。メーカーが廃業・吸収合併している場合は、一般社団法人パソコン3R推進協会のウェブサイトで窓口を確認できます(公式サイトへ直接アクセスして確認してください)。
PCリサイクルマークなしのパソコン・モニター
マークがない製品(主に中古PCや個人輸入品など)は、PC3R経由の有料回収になります。回収料金は一般的に3,000円〜4,000円程度です。費用や手続きの詳細は一般社団法人パソコン3R推進協会の公式サイトでご確認ください。
ノートパソコン(サイズが小さいもの)
ノートパソコンは小型家電回収ボックスに無料で出せる市区が多くあります。市区役所・図書館・スーパーマーケットなどの公共施設に設置されています。ただし投入口のサイズ制限(一辺30cm前後が多い)があるため、大型ノートPCや外部モニターは入らない場合があります。お住まいの市区の案内を必ずご確認ください。
大型モニター・デスクトップ本体(粗大ごみに出す場合)
サイズが大きく、小型家電回収ボックスに入らない液晶モニターやデスクトップ本体を粗大ごみとして受け付けている自治体があります。例えば板橋区では液晶ディスプレイが500円(2026年10月時点)です。ただし、電気・電子機器の種類や大きさによって受け付けない自治体もあるため、事前に市区の公式情報をご確認ください。粗大ごみで出す場合も、データ消去は必須です。
粗大ごみとして出す場合の手順【5ステップ】
大型モニターやデスクトップ本体を粗大ごみとして処分する場合は、次の5ステップで進めます。なお、手順に進む前にデータ消去を必ず完了させておいてください。
前述の方法でデータを完全消去します。クラウドアカウントのサインアウト・パスワード削除も忘れずに。消去完了を確認してから次のステップへ進みましょう。
モニターの場合はサイズを測り、お住まいの市区の公式サイトか粗大ごみナビで品目・料金を確認します。受付対象外の場合はメーカー回収や小型家電回収を検討します。
💡 粗大ごみナビの検索アプリで市区と品目を選ぶだけで確認できます電話またはインターネットで申込みます。品目(液晶ディスプレイ・デスクトップ本体など)と個数を伝え、収集日と排出場所を確認します。申込みから収集まで1〜2週間程度かかることが多いです。
コンビニ等で指定金額分の処理券を購入し、受付番号を記入してモニターや本体の見やすい場所に貼ります。
当日の朝8時頃まで(時刻は自治体により異なります)に自宅前など指定の場所に出します。立ち会いは不要な自治体がほとんどです。
よくある質問
掲載している料金・申込方法は各自治体の公式情報をもとに作成していますが、改定等により実際と異なる場合があります。お申し込み前に必ず各自治体の公式情報をご確認ください。